実写映画「惡の華」と原作漫画・アニメを比較~声優・キャスト情報

原作漫画・アニメと人気作品の「惡の華」が2019年秋に実写映画で公開されます!

『惡の華』は押見修造先生による少年漫画が原作の作品で、これまでにも2013年にTVアニメ化、2016年にはなんと舞台化もされています。

アニメは全編ロトスコープといった ”実写寄り” の作品で良くも悪くも注目を集め話題となりました。では実写映画版のストーリーは原作漫画のどこまでの話なのか?各キャラクターを漫画・アニメ・映画版と比較しながら紹介したいと思います!

 原作漫画情報

原作者:押見修造 (おしみ しゅうぞう)
掲載 :『別冊少年マガジン』に2009年から2014年まで掲載
単行本:全11巻

 この漫画がすごい!の常連作家

原作者の押見先生は、俳優 伊藤淳さん主演でTVドラマ作品にもなった『漂流ネットカフェ』 など、多くの作品を連載されています。

現在も”このマンガがすごい!2018年””オトコ編第9位”にランクインしている『血の轍(ちのわだち)』 を連載中です。

『惡の華』も、”このマンガがすごい!2011””オトコ編で第10位”にランクインするほど、漫画好きの間で注目される作品を多く連載されている印象です。

 アニメ情報

放送  :2013年4月~6月
監督  :長濱博史(ながはま ひろし)
製作会社:ZEXCS(ゼクシズ)

 日本アニメ史上初の「全編ロトスコープ」作品

長濵 博史監督は、漆原友紀先生の漫画作品『蟲師』のTVアニメにて初監督をされています。ほかにも『デトロイト・メタル・シティ』など、どちらも実写化された作品を手掛けられているのが特徴です。

そして、このアニメの最大の特徴は「全編ロトスコープ」を用いた作品となっていることです。

本品えも、内容が非常に実写向きなことから長濱監督に声がかかったのだと思いますが、監督は 「これアニメ化したって、原作ファンも押見先生自身も、誰も喜ばないと思いますよ。やるなら実写ドラマのほうがいいんじゃないですか」とアニメ化に否定的で一度断ったそうです。

そこで提案されたのが「ロトスコープ」

ロトスコープとは実写映像をベースにアニメーション映像を作り上げる技法のことで、原作者の押見先生も「実写タッチなら、これは面白くなるんじゃないかと直感した」とコメントされています。

全編ロトスコープのアニメは日本初で、放送当時は良くも悪くも各方面から注目されていました。私も初め見たときは原作と異なる絵柄に”なんだこれは”とショックを受けたものの、なんだかんだ引き込まれて見てしまった印象に残る作品でした。

 良くも悪くも注目された”キモチワルイ”ED曲

アニメのラストに突然流れ出すエンディング曲も特徴的で、非常に不気味な曲調と「ハナガサイタヨ・・・」と女の子と少し男の人の声が重なり途切れ途切れの歌声がなんとも言えない恐怖を演出しています。

曲名は「花 -a last flower-」ASA-CHANG&巡礼(あさちゃんあんどじゅんれい) というグループで独特の音楽を手掛け活動されています。

そんな惡の華のアニメを製作されたのは有限会社ゼクシズ。『マンガ家さんとアシスタントさんと』などの作品を手掛けております。

 物語の特徴とあらすじ

内向的で対人関係が苦手な主人公の春日高男は、同じクラスの美少女・佐伯奈々子に思いを寄せます。ある日の放課後、できごろ子から彼女の体操着を盗んでしまいますが、その一部始終をクラスの嫌われ者の女子仲村佐和に目撃されてしまい、弱みを握られてしまった春日は仲村と”とある契約”を結びます。

意外なきっかけから佐伯と付き合うことになった春日は恋心と罪の意識に苛まれながら、次第に破天荒な仲村にも惹かれていき、佐伯も内に秘めた意思を徐々に示すようになります。3人のドロドロした自意識は互いに交錯し、思いもよらないような結末へと繋がってしまいます。

この作品が描くものは”ドロドロした普通じゃない青春” です。思春期特有の少年・少女の悩みや自我の目覚め、そして性への憧れなどを包み隠さず描かれています。

原作漫画は前半6巻が中学編、7巻からが後半の高校編となっています。中学編では主人公の春日が仲村との関係によって感情がどんどんむき出しになっていき、高校編では過去にとらわれたままふさぎ込んでむ春日が過去を乗り越えるため仲村の影を追いかけます。

アニメでは中学編の途中までが描かれていますが、ラストのダイジェスト演出が正直計算通りだったとしても投げやりだとしても、あまりすっきりした終わりには感じませんでした。

実写映画では高校編での回想から物語が始ます。高校編のヒロイン常盤文がメインキャストとして紹介されているので、アニメ化されていない原作全編が映像化されると思います。中学生と高校生の両方の仲村さんが見れるのも非常に楽しみです。

 実写映画情報

監督:井口昇
脚本:岡田麿里
配給:ファントム・フィルム

 脚本は「あの花」で有名な岡田さん

井口昇監督は映画『片腕マシンガール』やTVドラマ『監獄学園』などで監督を務めます。

エログロナンセンスと純情が合体したB級映画テイスト満載の作風で脚光を浴びました。ある意味「惡の華」とテイストはドンピシャなのではないでしょうか?

そして脚本の岡田さん『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の原作者として有名。そのほか、『黒執事』『ブラック★ロックシューター』『キズナイーバー』などの脚本を手掛けています。

漫画原作でアニメ関連の脚本家が付くので、原作ファンも期待できるのではないでしょうか。

 キャラクター・声優・俳優情報

メインキャラクターの原作漫画・アニメ声優・実写映画のキャストについて紹介したいと思います。

 春日高男(かすが たかお)

本作品の主人公。地味な容姿で趣味は読書。ボードレールの『惡の華』などの難しい本を好んで読み、同級生と自分はは違うといった自意識が強く、内向的な面から対人関係に壁を作り同級生からの評判はあまりよくない。

佐伯のことをファムファタール(女神)と憧れるなど、ちょっと痛い思春期な少年。内気な割に時折暴走し時に積極的な行動を見せます。

アニメで声優を務めるのは植田慎一郎さん。

春日高男役では声優と実写キャストの両方を担当しています。

そして実写俳優は伊藤 健太郎さん。

伊藤 健太郎(いとう けんたろう)  『アシガール』(NHK)で若君・九八郎忠清役、『今日から俺は!!』で主人公の相棒・伊藤真司役を務める

かっこいい容姿で女子の体操着を盗む役をやるとは・・・。ファンにとってはある意味貴重なシーンか?

今日から俺は!!ではコメディな不良キャラでしたが、今回は真逆な青春陰キャ少年の役です。果たしてどんな姿を演じてくれるか楽しみです。

引用元:漫画版「惡の華」より

惡の華(2) (週刊少年マガジンコミックス)

引用元:TVアニメ「惡の華」公式サイトより
引用元:実写映画「惡の華」公式サイトより

 仲村佐和(なかむら さわ)

本作品のヒロイン。普段は無表情で冷淡で、教師や親でさえ暴言を吐くためクラスでも孤立した存在。春日が佐伯奈々子の体操着を盗む現場を目撃し、春日を奴隷状態に。しかし、春日の交友環境を壊すことはせず、春日の欲求をさらけ出させ建前と倦怠に満ちた日常を壊そうと画策する。

最初からぶっ飛んだキャラが特徴ですが、その分信念のようなものが垣間見え、ある意味一番自分に素直な性格をしているキャラクターだと思います。

伊瀬 茉莉也(いせ まりや) 代表作として『HUNTER×HUNTER(第2作)』のキルア=ゾルディック役や『ポケットモンスター XY』のユリーカ役など

アニメの声優を務めるのは伊瀬さん。最近では約束のネバーランドでレイ役を演じてました。

「約束のネバーランド」のアニメ・漫画を比較紹介しています!詳しくはこちら!

実写映画を演じるのが玉城 ティナさん。

玉城 ティナ(たましろ ティナ) 2012年から2018年までViVi専属モデルを務め、2019年11月には実写映画『地獄少女』主演・閻魔あい 役を演じる

予告編だけでも見事に仲村の”危なさ”を演じられています。地獄少女でも予告編から絶賛されており、”闇”なキャラクターが得意なのでしょうか?間違いなく今年注目の女優さんでしょう。

キャラクターは実写がアニメ寄りといった感じでしょうか。やはりキャラの性質上可愛さよりも”見た目の怖さ”が勝っています。

引用元:漫画「惡の華」より

惡の華(1) (週刊少年マガジンコミックス)

引用元:アニメ「惡の華」公式サイトより
引用元:実写映画「惡の華」公式サイトより

 佐伯奈々子(さえき ななこ)

本作中学編のもう一人のヒロイン。黒髪ロングヘアーのお嬢様風美少女ですが、その容姿と優等生のイメージから内面では周囲の期待への自分の在り方に漠然とした虚しさを感じている。

残念ながらこの作品で最も変わってしまったのが彼女だと思います。だからこそ初期から見直すと印象が大きく変わるキャラです。仲村に関わりさえ持たなければ・・・。

日笠 陽子(ひかさ ようこ) 代表作は『けいおん!』の秋山澪役 や『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』の霧切響子役 など

アニメでは感情が大きく露わになる前に終わってしまったため、清楚なキャラクターの印象が強く残っています。日笠さんの感情むき出しの演技も見てみたかった。

実写映画は秋田汐梨 さん。

秋田汐梨(あきた しおり) 日本テレビドラマ『3年A組 -今から皆さんは、人質です』で 秋庭凛役などを務める

オーディションで井口監督に「佐伯を演じられるのは彼女しかいない」と言わしめ満場一致で決定したそうです。監督に言わしめたその演技は是非とも見ものでしょう。

キャラクターは漫画・アニメ・実写ともにヒロインとしての可愛さ健在です。この作品にどこまでそれが必要かはわかりませんが。

引用元:漫画「惡の華」より

惡の華(3) (週刊少年マガジンコミックス)

引用元:アニメ「惡の華」公式サイトより
引用元:実写映画「惡の華」公式サイトより

 常磐文(ときわ あや)

高校編のヒロイン。外見が仲村にどこか似ており、高身長で美心と男子に人気がある。小説家志望で春日と趣味を共有し交際するようになる。

春日が過去を乗り越えるきっかけとなる人物で、未来の人生を歩むきっかけを与えます。

実写で演じるのは飯豊まりえさん。

飯豊まりえ(いいとよまりえ) TBSテレビドラマ『マジで航海してます。』で主演・坂本真鈴 役 や、映画『名探偵ピカチュウ』のメインヒロイン・ルーシー・スティーヴンスの吹き替えなどで活躍

マルチに活躍されている飯豊さん。落ち着いたきれいなキャラクターは原作の見た目にピッタリの印象です。

引用元:漫画「惡の華」より
引用元:実写映画「惡の華」公式サイトより

 公開日は2019年9月27日!

全国ロードショーは今年の秋 9月27日 です!

是非、公開までに原作・アニメを見返してみてはいかがでしょうか。

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